全国で始まったラウンドアバウトって何?
海外、特にイギリスでは普及している、信号機の無い交差点「ラウンドアバウト(環状交差点)」。しかしなじみのない交差点なだけに、ドライブしていて突然遭遇したら不安になりますね。簡単にラウンドアバウトについて解説してみました。
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改正された道路交通法が9/1より施行され、全国7都道府県15箇所にラウンドアバウト(環状交差点)が設置されました。
ラウンドアバウトのルール
ラウンドアバウトは信号無し、一時停止無し、原則的に警官の指示もない交差点です。
そのため、シンプルなルールを守る事で運用がなされます。
・時計回りに回る
・環道内の車両優先
→中を走っている車を優先させる
・環道を出る直前に左ウインカー
→直前じゃないと周りの車が混乱する
・曲がり損ねたらもう一周する
ラウンドアバウトのメリット
・重大事故防止
信号のある交差点と異なり、必ず減速しなければならないため、重大事故を防止出来る。
・災害に強い
停電時も支障なく通行出来る
・赤信号による停止時間が無くなる
信号による待ち時間がなく、交差点を素早く通過出来ます。
ラウンドアバウトのデメリット
・ある程度面積がないと作れない
→狭いところで作るとかえって窮屈な交差点になる
・真っ直ぐ突っ込む
→わかりやすく設置していないと、突然現れた時に危険。特に照明の暗い場所や雪道など
・歩行者が渡りづらくなる
→ラウンドアバウトに横断歩道が併設されている場合、車が停止しないので歩行者は渡りづらくなります
・都市部だと逆効果
→交通量の差が流入道路によってある場合も渋滞がより悪化します。
全国各地のラウンドアバウト設置の映像。
茨城県日立市多賀町
JR常陸多賀駅前のラウンドアバウト交差点
長野県須坂市野辺のラウンドアバウト
世界の複雑な多重ラウンドアバウト(マジック・ラウンドアバウト)
swindonian.me
en.wikipedia.org
これは絶対、ラウンドアバウト内で迷子になる・・・。
とあるラリーのラウンドアバウト
スムーズに1周して出て行く見本(違う)
有名なパリの破滅的な大渋滞
凱旋門の有名なラウンドアバウト。
パリで実際にこれを見るまで、新聞記事で読んだ日本人ドライバーの体験談が信じられなかった。
「パリの凱旋門のロータリーの一番内側に入り込んでしまいどうしても出られなくなった。
一生このまま回り続けるのかと泣きべそをかきそうになったところ、窮地を察した親切な地元ドライバーに先導してもらってようやく抜け出せた」とのこと。
src Magicroundabout
これは信号機設置した方が良いと思う。。