グーグルのストリートビューであの名盤ジャケットの位置を重ねてみた
LPの時代からレコードジャケットは、内包されている音楽とともにその音楽の顔をつとめ、音楽から漂う雰囲気、質感を想像させ、音楽の持つ価値を底上げする役割を果たしてきました。いくつもの名盤と呼ばれるアルバムのジャケットが、特定の場所で撮影されてきましたが、グーグルのストリートビューで同じ場所を探り当て、ジャケットを重ねてみました。
Late for the Sky - ジャクソン・ブラウン
1974年、ロサンゼルスのハンコックパーク。この空はよく似ている画家の絵から合成したものです。
The Marshall Mathers LP – エミネム
このラッパーは彼の実家の前に腰掛けています。北デトロイト、ドレスデン通りにあるこの家は、昨年火事の被害に遭い、その後取り壊されています。
Willy and the Poor Boys – CCR(Creedence Clearwater Revival)
カリフォルニア、オークランドのホリス通り沿いにある「フィッシュキーマーケット」という店の前で1969年に撮られました。現在このお店の壁は塗りつぶされています。
Paul’s Boutique – ビースティー・ボーイズ
ニューヨークのローワーイーストサイドにある服屋で1989年に撮られたもの。現在このお店は以前より高級な服屋に変わっています。
Moving Pictures – ラッシュ
カナディアンプレグレッシブ音楽の彼らの伝説は、1981年のトロントのオンタリオ州議事堂前から始まりました。
The Freewheelin’ - ボブ・ディラン
1963年、ニューヨーク、ウェストヴィレッジのジョーンズストリートを歩く22歳のボブ・ディランと、恋人のスーズ・ロトロ。
Abbey Road - ザ・ビートルズ
1969年、偉大な4人組のラストスタジオアルバムとなった、あまりに有名な横断歩道。ロンドンのウェストミンスター市議会はファンの落書きに対応するため、3ヶ月毎に交差点横の壁を塗り替えています。道路標識は盗難防止のため、高めに設置されています。
Physical Graffiti - レッド・ツエッペリン
ニューヨーク、イーストヴィレッジのセントマークスにある住宅地は、いくつかの物理的な落書き(Physical Graffiti)を除いて1970年代の雰囲気そのまま残っているように思えます。
Stories from the City, Stories from the Sea – PJハーヴェイ
ニューヨーク、タイムズスクエアで2000年に撮られたもの。ハーヴェイは夜でもサングラスをかけて7番街をクールに横切っています。
(What’s the Story) Morning Glory - オアシス
もはやブリットポップの古典ともいえるこのジャケットは、ロンドンのソーホー地区、バーウィックストリートで撮影されました。左側にある「シスターレイ」というレコードショップは今も残っています。