人と動物の見え方を比較した画像が面白い!
今まで想像でしかなかった、様々な動物の「見え方」をシミュレーションした画像が面白い!
↓猫が見る世界
「我々は猫が経験する事を知りうることはありません」
動物学で名高いダン・エリック・ニールソン教授はそう答えます。しかし我々はその視界に近づくことは出来ます。人間と異なり、猫は2つの色型で判断します。人間にたとえるなら、赤緑色盲(赤と緑の区別がつきにくい病気)をイメージしてください。
猫の視力は、少しぼやけて人間よりも解像度は低いです。猫の昼間の見え方は、この画像の約6倍ぼやけています。しかし、深夜になると、人間と逆転し、月光によって猫の方が多くのものを見る事が出来ます。
↓ミツバチの見る世界
ミツバチは人間と同様に、3色型で見ます。しかし、人間の赤・緑・青ではなく、ミツバチは黄色・青・紫外光に敏感です(紫外光とは、人間が見る事の出来ない、紫外線の光。虹で言う紫よりも外側にある色)。紫外光を見る能力が、花びらの蜜へとミツバチを案内します。
ミツバチも人間と比べてぼやけた視界です。この画像ではミツバチのぼやけた感じが表示されませんが、私たちにかけている紫外光を捉えています。
↓鳥の見る世界
人間とは異なり、鳥は赤・青・緑・紫外光の4色型で見えています。いくつかの捕食鳥は人間よりも鋭い視界を持ち、オオワシは人間よりも2.5倍の解像度があるといいます。
私たちは双眼鏡を用いて、また紫外光を捉えるカメラを用いて、オオワシと同じ視界を得ることが出来ます。しかしそれらの技術なしで、世界がどのように見えるか、オオワシと同じ体験する事は出来ません。
↓ガラガラヘビの見る世界
ガラガラヘビは、日中は解像度の低い視界だが、赤外光(赤外線の光)を感知する能力を持っています。目と鼻孔の間に薄い膜があり、これは人ではワサビやカラシなど特定の辛い食べ物に対する反応を司りますが、ヘビは近くの獲物の熱に反応するのです。
人間が赤外線カメラを通して見るのと同じような視界を、ヘビは持っています。
↓コウイカ(スミイカ)の見る世界
イカ、タコ、オウムガイなど頭足類と呼ばれる生物の目を想像するのは難しい事です。これら海の生き物は独自の進化をし、我々の目とは大きく異なります。たとえば頭足類の目には死角がありません。そしてイカの瞳は、海中で捕食を追求した結果「W」の形をしています。
イカは我々よりもぼやけたビジョンを持っています。「彼らは見出しを読む事は出来るが、新聞の細かい活字を読む事が出来ません」とトーマス・クローニン教授は述べます。イカは自らが色を変化させるスキルを持っているにも関わらず、色盲です。
彼らの目は偏光を感じ取り、ちょうどサングラスをかけた時のような状態といえます。イカは偏光の情報と、グレーの濃淡とを重ねて見る事が出来ます。
「犬や猫や猿などの脳は私たちと似ているので、置き換えて考えてみる事は出来るが、イカは全く違う脳を持っているので、置き換えて考える事はとても不自然な事です。そういう想像をする事はとても楽しいですけどね」とクローニン教授は述べました。
http://nautil.us/issue/11/light/how-animals-see-the-world