命綱無し、素手でビルを登るリアル・スパイダーマンがスゴイ

「フレンチ・スパイダーマン」と呼ばれ、命綱無し、素手のみでビルに登る男を知っていますか? 数多くの国で逮捕され、入国禁止を言い渡されてもビルに登り続ける男の話です。

UAEのアブダビにある、高さ185mのビルに登頂した映像

 

リアルスパイダーマン、フレンチ・スパイダーマンと称される

その名は、アラン・ロベール(Alain Robert)
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http://www.liberation.fr/sports/2014/03/20/alain-robert-monter-dans-les-tours_988642

少年時代に1本の映画を見た彼は、険しい斜面でも登ることが出来ることに惹かれ、クライミングを始める。12歳でボーイスカウトに入るとロッククライミングを始め、中学に入る頃には週に4日ほど学校へ行かず山へ向かう日々を送った。

命綱を使わないロッククライマーとして数々の挑戦を成功させてきた彼は、既にトップクライマーの仲間入りを果たしていた。1991年にはIOC(国際オリンピック委員会)のサマランチ会長から「最も過酷なスポーツへの挑戦」を称えた賞を授与されている。

イタリアのある時計メーカーから「スポーツ選手のドキュメンタリー映画を撮りたい」と打診されたのが、アラン・ロベールの人生の転機だった。その時計メーカーはこう続けた―「ロッククライミングだけではなく、ビルを登ってほしいんだ。

この提案に対し、アラン・ロベールは「魅力的だった」と述べる。「ビルは自然の起伏がない。完璧な垂直で、これは面白いと思った」と続けた。しかし撮影のためにビルを登るには当然のことだが、許可が必要となる。弁護士を通じて交渉を行ってきたが、候補となるビルにはことごとく断られ続けた。

「仕方ないから、最初から許可なしでシカゴのシティバンク/コーポビルディング(184m)に登ったんだ。あの映画と組んで登った建物は、全部許可なしだったな(笑)」

自由と勇気|INTERVIEW|Faust A.G.より抜粋

アラン・ロベールを特集したドキュメンタリー

 

過去、新宿センタービル(高さ222m)にも登頂したが即逮捕

1998年1月に素手で新宿センタービルの登頂に成功したが、即座に取り押さえられ、9日間の拘留を受けた。結局フランス大使館が介入する事により釈放される。

 

「僕は自分のパフォーマンスによって、人にインスピレーションを与えたい。誰もが夢を抱くと思うけど、それを実現するのは無理だと思ってやらない人が多い。でも、それは可能な限り、挑戦したほうがいい。僕はそのことを伝えたいんだ」

自由と勇気|INTERVIEW|Faust A.G.より

引用:French Spiderman

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